胃透視(バリウム)検査のご案内
胃透視(バリウム)検査とは
- 胃透視検査は、バリウム(白い液体)と空気を用いて食道・胃・十二指腸内の病変をチェックするための検査です。
- 通常のX線写真と異なり、X線を連続して照射しながら行うため、リアルタイムに動画や静止画で観察する事ができます。
- 当院ではTOSHIBA社製のFPD透視装置、HITACHI社製のFPD透視装置の2台導入しています。
検査手順
- はじめに胃を膨らませるための発泡剤を少量の水で飲みます。
- バリウムは全量を、あわてずゆっくりお飲み下さい。
- 胃を様々な角度から観察するため、透視台の上で何度も体位変換を行います。
- 最後に透視台を立ててお腹を圧迫筒という装置で押さえます。
- 検査時間:10~15分程度
検査を受けるにあたって
【検査前】
- 受診前日の夕食は午後9時頃までにお済ませ下さい。 また、食事は軽めにしていただき、脂肪分の多いもの、ビール・酒などのアルコール類は避けて下さい。
- 受診当日の朝食はもちろん、飲酒・服薬・喫煙などはしないで下さい。
【検査中】
- 発泡剤により、げっぷが出そうになりますが、検査終了後まで我慢して頂きますようご協力下さい。
- 胃は筒状の臓器であり、見落としがないように様々な方向からの撮影を行います。
その際、ご自身で動いていただきますのでご協力下さい。
【検査後】
- 検査終了後、バリウムを早く出すために下剤を服用していただきます。
- 便が出るまで水分を多めに摂りましょう。
- アルコール類・カフェインやタンニンが含まれる飲食物(コーヒー・紅茶・ウーロン茶・緑茶等)は利尿作用があるため、バリウムが排出されて通常の便に戻るまではお控えてください。 →腸内の水分を奪ってしまい、バリウムが固まりやすくなってしまうため。
検査における確認事項
下記項目で該当する場合は事前にスタッフにお申し出ください。
- 妊娠中や妊娠している可能性がある方
- 食道・胃に手術の既往がある方
- 腸閉塞・腸捻転・腸管憩室等の既住がある方
- 水分制限がある方(心不全や透析治療中など)
- バリウム製剤・発泡剤・下剤等でアレルギー症状の既往がある方
- 3日以上排便がない方(検査後のバリウムの便が出にくくなるため)
- 自力で、立位を保持することや体位変換(体を動かすこと)が困難な方
- 体調がすぐれない方